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散歩の意味
犬は野生時代に群の仲間達と走り回って獲物を捕獲していたので、現在でもその習性を
持っている動物です。
家庭犬では、エサがあるので獲物の捕獲は不要ですが、犬は平面運動を必要とするので、
大型犬も超小型犬も散歩は必要です。
散歩に出る事により、ストレス解消や犬としての社会性を身につける事ができ、心身共に
健康に育てるためには、必要不可欠と言っても過言ではありません。
散歩に出さないと、ストレスを溜め込みワンワンうるさく吠える犬になったり、エネルギーの発散が
できずに、家の中で暴れて破壊行動に走ってしまったりします。
また、外の世界に慣れてない犬は、ちょっとした物音や見慣れない物全てに警戒心をいだき、
どこにも連れていけない犬となってしまいます。

小型犬を抱っこ、もしくは自転車のカゴに乗せて散歩をしている人を見かけますが、歩かせて
あげてください。筋肉がついて小型犬でも、生き生きとした立派な犬になります。
最近は、アスファルトの道路が大半となってしまいましたが、できるだけ土や草の地面の上を
歩かせてあげるようにしてください。
 

散歩に行こう!
子犬の場合、2回目の予防注射が終わったら、お散歩デビューです。
悪天候の日、寒い日、真夏の炎天下を避けて、お散歩に出してみましょう。
初めて外に出る犬は、外で見る物全てを怖がってしまう場合があります。
目線が低い為、人々の無数の足や車、そして得体の知れない音の数々は犬にとって巨大な
化け物に相当してしまいます。
また、知らない匂いが沢山ある屋外に、最初は戸惑い驚いてしまうでしょう。
まずは、慣らすためにも外を見せてあげ、家の近所など短い距離から散歩に出して、少しずつ
慣らしてあげてください。

いきなり子犬に首輪とリードをつけても、ただ嫌がるだけで、首輪を外そうと暴れたり、リードを
持っても座り込んで歩かないので、いきなり連れ出さずに徐々に首輪とリードに慣らしてください。
首輪は指が2-3本入る程度にしますが、緩すぎて抜けてしまうと事故の元となりますので、
首輪を頭の方にずらしても抜けないかどうか、確認をしてください。
また、胴輪は輪くぐり状態で抜けてしまう危険性が高いので、「まて」「おいで」の躾が、しっかり
できてる犬に着装してあげてください。
首輪では首がギュっと締まって可哀想と思う人もいるでしょう。
犬は首を少々引っ張られてもケロッとしていますので、大丈夫です。
飼い主の意志を、リードを通し犬に伝えやすいのも首ですので、首輪を付けて散歩に出て
あげましょう。

散歩に出る前には、家で排泄を済ませてから出ます。
屋外での排泄は、犬が嫌いな人にとっては1番嫌がる要因ですし、よそ様の車や門柱、門扉に
うっかり排泄してしまう場合もあります。バケツと雑巾を持って歩いて行くわけにもいかないので、
自宅で排泄を済ませましょう。
外で排便してしまう事も考え、必ず便を拾うための紙やビニール袋を持ち歩くようにしてください。
決して便を路上に放置しないでください。
排泄物の事でトラブルとならないよう、楽しい散歩をしましょう。
  

散歩の時間
散歩に出る時間を、規則正しく決めてしまいがちですが、散歩の時間を決めないようにします。
散歩の時間をきっちり決めてしまうと、毎日同時刻になると、散歩に行こう!行こう!と催促
するようになります。
飼い主が病気になったり、用事がある場合、これでは困ってしまいます。
1日に2回は散歩に出るようにし、時間は飼い主の都合の良い時間を選んでください。

真夏はアスファルトが非常に熱くなります。飼い主よりも地面に近い位置を歩く犬にとっては、
アスファルトの熱さは地獄に匹敵します。
熱中症になったり、肉球をやけどする場合もありますので、真夏には朝早い時間の涼しい時、
そして日没後とできるだけ気温の低い時間帯を選んで散歩に出ましょう。
 

屋外での注意とノーリード
犬にリードをつけず、ノーリードで散歩している飼い主さんを見かけますが、日本の法律では
「放し飼い禁止」で、これは散歩の時にリードなしで散歩しているのも禁止事項にあたります。
また、「家の子は、ノーリードでも問題がなく、飼い主の側を離れません」と、鼻高々に自慢
する方もいますが、どんなに躾がきちんと出来ていても相手は犬です。
いつ、どんな行動に出るかは人間には予測不可能で、大好きな人が来た!大好きな犬が
いた!大きな音に驚いた!など、様々な理由で急に走り出し、車にはねられてしまう事故が
増えています。愛犬の命を守る為にも、リードをきちんとつけて散歩して下さい。

散歩の際に、躾のできてない犬は拾い食いをしてしまいます。
腐敗物、野良猫の糞、異物、毒性の物を口にしてしまう場合があるので、注意をしてください。
割れたガラスが路面に落ちている事もあります。歩かせないようにしてください。
よそ様に飛びついたり、吠えついたり噛みついたりという事がないように。
特に幼児は手にお菓子やおもちゃを持っている場合があるので、それを奪い取ったりしないように、
また子供の顔や手をベロベロ舐めさせないように注意してください。
道路際や横断歩道では、車道に犬が出ないように少し下がった所で待つようにしてください。
買い物で店先に繋ぐ場合、脱走や噛みつきなど不慮の事故が起きる可能性があるので、
細心の注意が必要です。

犬が来ると、噛まれるのではないかと驚いて自分の犬を抱き上げる人がいます。
これでは、いつまでたっても愛犬が他の犬に慣れる事はないばかりか、このことを繰り返すことに
よって、他の犬を見ると牙をむいて吠える犬となってしまいます。
犬が来た場合、その犬の飼い主さんに 「近くによせても大丈夫ですか?」と聞きリードをしっかり
持って、少しずつ近くに寄せてみます。
相手の飼い主さんにも 「初めてなのでリードを短く持ってください」と、お願いすると良いでしょう。
相手の犬が唸ったり、牙をむき出しにしたり、シッポを全く振らない場合には、注意が必要です。
相性の良い犬を見つけ、一緒に遊ばせて犬の社会性を身につけさせてあげてください。
 

散歩の仕方
良く犬がグイグイと飼い主を引っ張り、飼い主が犬に散歩をしてもらってるような
光景を目にします。
これではダメです。あくまでも飼い主がリーダーですので、飼い主が散歩の
主導権を握ります。犬が行きたい方向に進むのも禁物です。進行方向はいつでも
リーダーである飼い主が決めてください。
長いリードを持ち、犬が好き勝手な方向に右に左に進んでいる光景も良く見ます。
これもダメです。飼い主の指示通り、きちんと飼い主の脇を飼い主の歩調にあわせて
歩かせてください。

運動にならないのでは?と、思いますか?
そう思うのであれば、散歩の距離を伸ばすなり、飼い主が早歩き・もしくは軽く
ランニングしてみると良いでしょう。

自転車での運動の方法もありますが、これには注意が必要です。
万が一、犬を連れた自転車と歩行者が接触事故を起こした場合、全責任は飼い主が
負うことになります。
また、股関節に異常がある犬や心臓に異常がある犬には、自転車運動は不向きです。
体ができあがってない若齢の犬では、肩や足腰を痛める結果となってしまいますので
成長しきった1歳もしくは1歳半過ぎぐらいで、骨格や内臓に異常のない犬であれば
自転車運動も可能です。
犬がギャロップ調になる速度で走り、10-15分程度で1度休ませ体温調節をさせて
あげます。無理に引き回すことはやめてください。

老犬の場合、犬が喜ぶからと言って、若い頃のように走り回らせるのには注意が
必要です。犬は自分で制御をしない場合があり、夢中になってしまうので、飼い主が
犬の年齢にあわせたプログラムを組んであげる事が必要です。
犬の状態や年齢にあわせて、飼い主が犬をコントロールしてあげてください。