蚊が媒介する寄生虫で、フィラリア(犬糸状虫)によって引き起こされる循環器の病です。
蚊が吸血するときに出来た穴からフィラリアが侵入し、筋肉や組織の中で成長をし
血管の中に入り込み、脱皮を繰り返して更に成長していきます。
感染後およそ6ヶ月で成虫になったフィラリアは、心臓に到達して巣を構えます。
雄のフィラリアで約20cm、雌のフィラリアですと約30cmもの長さになり、心臓の中でどんどん
増えていきます。心臓に寄生した成虫は、約5年ほど生きます。
心臓にフィラリアが寄生している犬は、爆弾を抱えた状態になり、血液の流れも悪くなり
咳をしたり呼吸困難、他臓器の機能低下し、胸水や腹水が溜まり、紅茶もしくはコーヒーの
様な色の尿をしたりと、様々な症状が出てきます。
フィラリアを防ぐには、予防薬を飲ませるしかありません。
屋外飼育の犬で、3才まで全くフィラリア予防をしなかった場合、成犬の約90%がフィラリアに
感染すると言われています。