HOME Main Menu
症状
目と口 便と尿 皮膚病・アレルギー 寄生虫
フィラリア
事故・誤飲 中毒 熱中症・熱射病
フィラリアとは
蚊が媒介する寄生虫で、フィラリア(犬糸状虫)によって引き起こされる循環器の病です。
蚊が吸血するときに出来た穴からフィラリアが侵入し、筋肉や組織の中で成長をし
血管の中に入り込み、脱皮を繰り返して更に成長していきます。
感染後およそ6ヶ月で成虫になったフィラリアは、心臓に到達して巣を構えます。
雄のフィラリアで約20cm、雌のフィラリアですと約30cmもの長さになり、心臓の中でどんどん
増えていきます。心臓に寄生した成虫は、約5年ほど生きます。
心臓にフィラリアが寄生している犬は、爆弾を抱えた状態になり、血液の流れも悪くなり
咳をしたり呼吸困難、他臓器の機能低下し、胸水や腹水が溜まり、紅茶もしくはコーヒーの
様な色の尿をしたりと、様々な症状が出てきます。

フィラリアを防ぐには、予防薬を飲ませるしかありません。
屋外飼育の犬で、3才まで全くフィラリア予防をしなかった場合、成犬の約90%がフィラリアに
感染すると言われています。
 

予防薬
フィラリアの予防薬は、蚊の発生する時期に飲ませる必要があります。
蚊の発生地域により異なりますが、平均して5月頃から11月までの間は予防期間です。

フィラリアの予防薬は、予防接種と異なり、侵入するフィラリアに対して抗体として働く
ものではなく、侵入したフィラリアを駆除する(侵入したフィラリアの成長を阻害させる)ような
感じのものですので、フィラリア侵入から約1ヶ月後ほど過ぎてないと効果がでません。
予防薬を飲ませる期間は
「蚊が発生し始めた時期から、蚊の発生が終わってから1ヶ月後まで」
になります。
蚊が多く発生している時期のみに飲ませるのではなく、それ以外の時期にも飲ませることが
大切ですので、勘違いなさらないでください。

毎年、必ず予防薬を飲ませる前に血液検査をします。血液中にフィラリアがいないかを
確認する検査で、血液中にミクロフィラリアが存在したら、心臓に親フィラリアがいる可能性が
高くなります。既に感染している犬に予防薬を飲ませると、ショックを起こす場合があるので
注意が必要です。
予防薬は、錠剤、粉末、チュアブルがあり、月1回飲ませます。
フィラリアの感染から愛犬を守れるのは、飼い主さんだけです。忘れずに予防してください。