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排泄物は健康のバロメーターです。排泄物の状況によって、犬猫の健康状態を把握する
ことができまsので、普段から愛犬・愛猫が、どのような便をするかを良く観察していて下さい。

下痢をしてしまったけど、グッタリしてる様子がない時は、1食ご飯を抜くことによって改善される
事もあります。水溶便であったり、明らかに元気喪失の場合は、獣医師に診せて下さい。
新しい子犬や仔猫を連れてきた時には、最初に検便をしておくと寄生虫の有無を確認できます。
また、定期的に検便をするのも健康管理の1つとしてお勧めします。

排便をする時に、肛門の4時と8時の位置にある肛門嚢から肛門腺が分泌されますが、
これが上手に出せずに詰まってしまいますと、お尻を床にベタっとくっつけて、こすりなが前に
進むという奇妙な行動をするようになります。肛門腺を絞ってあげて下さい。絞り方がよく
わからない時には獣医師の元で絞って貰って下さい。悪臭を放つ茶色い液体が出てきます。
  

オシッコ
どんな色のどんな感じのどんな匂いのオシッコがでたか?も大事なチェックポイントです。
万が一、なんらかの理由によりオシッコが全くでなくなってしまった場合、48時間以内に
適切な治療を受けないと、腎炎や尿毒症になり、命に関わる状態になってしまう事が
あるので注意が必要です。
また、血尿が出てしまったり、泡だった尿が出た時には、急いで獣医師に診てもらって下さい。

猫の場合、使用しているネコ砂が茶色っぽい物ですと、尿の色の変化がわからないので
できるだけ白っぽい色に近いネコ砂を使うと良いでしょう。
 

尿道結石
尿道結石は猫に多い下部尿路疾患ですが、犬にも尿道結石は発症します。

猫下部尿路疾患(LUTD)とは、尿が出にくくなったり、尿道がつまったり、血尿が出たりする
泌尿器関係の病気をまとめた名前。一般的にFUS(尿閉症候群)と呼ばれてきたが、代表的
なのが尿管結石、膀胱結石、尿道結石です。
尿が全く出なくなってしまうと、腎不全や尿毒症を起こし約48時間で死亡してしまうことがあります。

++ 症状 ++
血尿が出る・頻尿となり何度もトイレに行き、力んでる様子が見られる。
尿の出が悪くなり、出た尿の中にキラキラ光る物(結石)が見えたりします。
膀胱炎を併発し、膀胱内・尿道内が大量の結石によって傷つけられ、出血を伴う。
血尿などで気が付くことが多いが、いきなり尿道結石になるのではなく、以前から膀胱内に
無数の結石があったと言うことになります。
尿道の細長い雄猫がかかりやすい病ではあるが、雌猫でも尿道結石になります。

代表的な尿道結石は
ストルバイト尿石症 尿のpHのアルカリ化、マグネシウムの摂取過多等が主な原因です。
シュウ酸カルシウム尿石症 尿のpHの酸性度が過剰に高い、マグネシウムの摂取過少等
が主な原因です。

++ 食生活が引き起こす悪循環 ++
「FLUTD対応フードを与えれば大丈夫。」 そう思わないでください。あくまでも対応フードです。
予防治療フードではありません。<BR>
(当然ですが、味の濃い人の食べ物を主食にすること、またおやつに与えることもやめてください)
尿道結石になる原因は、体質の他に食生活、つまり飼い主さんの管理が大きく起因します。

餌の置きっぱなしはやめましょう!!!

尿pHは食事後に上昇するので、ちょこちょこ食いが多いほど、pHが上昇する機会が増えます。
フードを毎回計量カップ計って決まった量をあげていたとしても、食べきるまで何時間もフードを
出しっ放しにしていませんか?
これではチビチビ食べてしまう為、1日中いつでも尿のpHが上がるる機会があったことになります。
完全な空腹状態がないことになりますね?

尿中のストラバイト結晶は、尿が酸性なら結晶化しにくく、アルカリ性なら結晶化しやすくなります。
ネコの胃袋に絶えず物が入っている状態だと、胃酸の分泌が絶え間なく、体液のアルカリ濃度が
高いままになります。
食事回数が多くなれば、結晶化がさらに加速すると言う悪循環を引き起こします。

++ 正しい治療と食事を ++
病院で尿道結石と診断されると、治療食を渡されると思いますので、この治療食のみを
与えるようにして下さい。新鮮な水を沢山のめるようにしておいてあげます。
往々にして尿道結石にかかりやすい猫は、お水を余り飲まない傾向にあります。
血尿や膀胱炎を併発している事が多いので、たいていの場合は抗生剤を出されます。
最低でも約1-2週間の間は、この薬を毎日飲ませてあげてください。

いきなり今までの美味しいエサと異なった物を出されるわけですから、愛猫の方もこのエサはイヤ!
と、食べないことも当然あるでしょう。
食べないから、可哀想だからと言って今までのフードを混ぜたり、何かで味付けをしたりしては
いけません!治療食の意味がなくなってしまいます。
今まで餌を出しっぱなしにし、ちょびちょび食いをしていたわけですから、今が食生活を改善する
1番大事な時期です。空腹になれば諦めて食べるようになります。
飼い主さんの強い意志と食生活改善が、愛猫の病を治して上げる最良の道しるべとなります。

多頭飼育の場合は、他のネコと完全分離して治療食を与えます。
尿道結石のネコには、治療食以外の物は与えないで下さい。また治療食は健康なネコに
与えることもしないでください。尿道結石になったネコの為の治療食です。
フードや薬を与える期間は、尿道結石のネコの症状によっても異なります。
獣医師の指示にきちんと従い、治療を続けていって下さい。

病気の予防、あるいは再発防止には、飼い主さんが愛猫の食事管理を改善する
必要があります。適切な改善をしないと、再発してしまいます。

・マグネシウム含有量が、過多でも過少でもない適切なフードを与える。
・キャットフードをいつでも食べられるように置きっぱなしにしない。
 尿pHは食事後に上昇するので、食事回数が少ないほど、pHが上昇する機会が減る。
 朝晩、1回ずつ餌を与え、残した分は片づけるようにする。
・体内に濃い尿をためない。そのためには、水分の摂取量を増やすことと、適度な運動させて
 排尿回数を増やす。
・トイレは清潔にして排尿しやすい環境を整える
・肥満やストレスも下部尿路疾患の要因になる事もあるので注意する