男の世界だ |
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■公開:1960年 ■制作:新東宝 ■制作:大蔵貢 ■監督:土居通芳 ■助監: ■脚本:葉山浩三 ■原案:松尾文人 ■撮影:森田守 ■音楽:三保敬太郎 ■美術:加藤雅俊 ■主演: ハンサムタワーズ(吉田輝雄、高宮敬二、寺島達夫、菅原文太) ■トピックス: ネタバレあります。 |
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2001年の秋、実業家に転向していた吉田輝雄と音楽業界に入った高宮敬二が一枚のCDを発表しデュオ歌手としてデビュー(高宮敬二は歌手経験あり)しました。コンビの名前は「ハンサムタワーズ」で曲のタイトルは「親友(とも)よ」作曲は五木ひろし。このとき一体何人の人が「ハンサムタワーズ」が何のことだか理解できたでしょうか?(注:筆者はアマゾンドットコムで速攻買いしました) そんな遅れてきた新東宝映画ファン、しかも、女の裸以外にも興味のある層、ハンサムタワーズにぐっとくる方々(筆者含む)にとっては本作品はとても大切で重要であると申せましょう。なにせ4人揃ったのは本作品が最初で最後だそうです。 大学のボクシング部の主将である吉田猛・吉田輝雄の兄は港湾争議で組合側の委員長をしていましたが、ある日、何者かに暗殺されます。港湾会社の社長令嬢、玲子・大空真弓とラブラブだった吉田ですが、この一件で二人の仲は気まずくなり、さらに大学の先輩で新聞記者の菅原俊夫・菅原文太から事件の黒幕がどうやら玲子の父親である社長・林寛ではないか?と聞かされた吉田は事件の真相を暴くために長崎へやってきます。 街はどこもかしこも暴力団に牛耳られており、熱血漢の吉田は憤慨します。暗殺事件の真犯人だと名乗り出たのは暴力団のパシリ。それで一件落着なんて冗談じゃないと、吉田は北島組の息のかかったバーへ乗り込んで、チンピラたちと乱闘になります。そこへ、ギター抱えた流しとして来ていた高宮剣次・高宮敬二が合流、タッパのある二人がまるで息のあったコンビのようにナイスなチームワークでバッタバッタと敵をなぎ倒します。 暗殺事件の黒幕は港湾会社の専務である野崎・細川俊夫。野崎が会社を乗っ取るために北島組の組長である北島・若宮隆二に依頼したものであり、今度は証拠隠滅を図った野崎が、殺し屋の高宮を雇って邪魔な関係者を抹殺し、北島と取り交わした覚書を奪還しようとしていたのでした。しかし高宮は偶然、北島の愛人である蘭子・万里昌代の元彼だったため、事態はややこしくなります。 ハンサムタワーズの映画なんだから一応、高宮敬二も善玉でないと都合が悪いわけで、嫉妬に狂った北島に蘭子を殺された高宮はあっさりと裏切り、証拠の書類を吉田と菅原に渡します。離島に呼び出された吉田、菅原、そして港湾労働組合の代表である寺島吾郎・寺島達夫は北島組と野崎専務に最後の戦いを挑みます。人質にとられた玲子を救出し、格闘の末に吉田が野崎を倒しますが、高宮が銃弾に倒れてしまいます。事件が解決し、社長の疑いも晴れ、玲子と吉田はいっそう仲良くなります。 吉田輝雄をはじめとするハンサムタワーズはみな、ノリの効きすぎたワイシャツのように固くてぎこちなくて新鮮な感じがしますが、すでに高宮敬二だけは妙にフェロモンがバリバリなので驚きです。それにひきかえ(どういう?)寺島達夫の初々しさは素晴らしいです、さすが元プロ野球選手、演技はズブの素人ですが一生懸命さが救いです。四人の中では年長なのですっかり落ち着いている菅原文太、そして後に石井輝男の狂気の世界で普通でいることの異常さを貫いた吉田輝雄がやはり一番目立っていました、その何も考えていないような素直さで。 登場する役名が俳優の名前と同じなのはご愛嬌です。だってプロモーションだし、名前をちゃんと覚えてもらわないとね。 (2004年06月13日 ) 【追記】 |
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※本文中敬称略 |
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file updated : 2004-06-13