「日本映画の感想文」のトップページへ

「サイトマップ」へ


大奥浮世風呂


■公開年:1977

■製作会社:東映京都

■監督:関本郁夫

■脚本:田中陽造

■原作:

■撮影:塚越堅二

■音楽:青山八郎

■美術:森田和雄

■主演:志賀勝

■トピックス:志賀勝、実録やくざ映画全盛時代「本職」と間違われたこと多(らしい)。


 筆者は菅貫太郎のファンです。平成6年に物故したときはマスコミにほとんど取上げられませんでしたが、私は泣きました。で、その菅さんが、超色ボケ将軍で大活躍するのが本作品。なまじ顔の整った人が変態役やるとリアルに怖いですよね。

 男の武器で上級武士の妻女をたらしこんでは小遣い銭を稼ぎ、アウトロー仲間に分け与えている遊び人の全次郎・志賀勝は間男の最中に亭主にめっかり必死で逃げ込んだ所は将軍家ゆかりの、寺社奉行でなければ手が出せないようなハイグレードな菩提寺。ところがここの住職、法行・汐路章は弟子の法丹・風戸佑介に迫るホモ坊主。現場を目撃した全次郎はこれをネタに強請って居座り、事故死した法行の跡目を継いだ法丹に金をせびります。

 仲間のところへもどった全次郎は惚れていたおこよ・松田暎子が大奥の粂村・渡辺とく子の部屋子になったので後を追います。粂村は最近、将軍、家綱・菅貫太郎が若い初瀬・ひろみ摩耶に夢中なのが面白くなく、おこよを使ってなんとか家綱の気を惹こうと画策します。おこよを追って女装(ぷッ!)してまで大奥へ忍びこんだ全次郎はおこよに頼まれ、便所に隠れて懐妊した初瀬を流産させようとしますが、ウ○コまで見てしまった初瀬の美しさにノックアウト。しかし「このまま一生便所暮らしよ!」とおこよに脅され、やむなく蛇を使って初瀬を仰天させます。

 流産した初瀬は発狂、流れ流れて全次郎の仲間のところへ。全次郎は初瀬を観音様のように大切にするのでした。ライヴァルを追い出して高笑いの粂村でしたが、赤ん坊の死体を見てショックを受けた将軍はイ○ポになってしまいます。おこよは再び粂村に「大奥トルコ風呂=ソープランド化計画」を提案、見事採用され、将軍は全裸の美女に泡のお風呂でボディ洗いをしてもらいすっかりゴキゲンに。ところが将軍の寵愛は若いおこよへ一直線、とうとうおこよは懐妊します。

 東映敵役俳優のユニット・ピラニア軍団の志賀勝が主役にはりきって糞尿にまみれ、女装までして大活躍の本作品。とうとう将軍家の子種を斬りとって自分の子孫を「産めよ増やせよ」してしまうという本人の意図に反したオチまで全力投球してくれます。

 「爆走大パニック」で林彰太郎に犯された風戸祐介。どうして東映って美少年をホモセクシュアルの餌食にするのが好きなんでしょうね。頭ツルツルにして汐路章と岩尾正隆にお尻の穴を狙われ、女を犯しまくりながらもテレビで「ジャッカー電撃隊」に出演、チビッコのアイドルしてたんですよね。いくら客層がクロスしないからってスゴすぎます。それとも東映京都と東映東京はオフラインってことですかね。

 ベルさん(山田五十鈴)やお竜さん(藤純子)まで登場した女の女による女だらけの権謀術数大河ドラマ「大奥(秘)物語」と「徳川女系図」がくっついた感じのポルノ映画。

 全次郎が難産で死んだおこよの敵として切り取った家綱の「大事なもの」がまるっきり「ひからびたソーセージ」で、放り捨てられたソレがカラスにつつきまわされます。ソコまでやる?がぶっ飛んでてむしろ爽快。

2002年10月20日

【追記】

※本文中敬称略


このページのてっぺんへ

■日のあたらない邦画劇場■

file updated : 2003-05-16