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プルシアンブルーの肖像


■公開年度:1986

■制作会社:キティ・フィルム

■監督:多賀英典

■助監督:佐藤雅道

■脚本:西岡琢也

■原案:松井五郎

■撮影:大岡新一

■音楽:安全地帯、星勝

■美術:小川富美夫

■特撮:

■主演:高橋かおり

■寸評:スカイライダーがロリコン教師へ変身。


 玉置浩二と薬師丸ひろ子の結婚がどれだけ大騒ぎだったかと言うと、よく覚えてませんが少なくとも離婚報道の静かさを見ていると人の世の移ろいやすさに感慨深いものがあります。

 同い歳の少女、カズミの気を引きたいために、もう一人の自分を演出して交換日記を続けていた少年、萩原秋人は小学校の時計塔からカズミを転落死させてしまいます。

 15年後、同じ小学校に内向的な冬花・高橋かおりという女の子がいました。冬花は好き嫌いが激しく給食を残しまくり(推定)、友達とも打ち解けられず校舎の屋上で王子様の人形を抱きながら風と会話したり、拾った小鳥を育てたり、子供のクセに妙に敬語を使ったりするので、ほかの女子ズからは当然のようにイジメの的にされます。それでもサッカー好きでちょっと美形の少年、晴彦・田村貴彦など男子ズはなんとなく冬花を支援します。

 で、案の定、「男子ウケの良いカワイイコ」はさらなるイジメを受けるのが女子ズの掟ですが、そこへ止めに入ったのは無口な用務員・玉置浩二でした。地味で不気味なオジサン(小学生から見た場合)と仲良しの冬花はますます女子ズから浮いた存在になります。

 時計塔のある旧校舎の取り壊しが決まった夏休み、怪事件が起きます。学校に来ていた女子ズの中でもっとも冬花をイビリ倒していた少女が、担任の先生・村上弘明と面談後、旧校舎への渡り廊下付近で消えてしまったのでした。最後にその少女を目撃した冬花は思いっきり疑われます。

 そんな冬花を尻目に晴彦は、オールドミス(小学生から見た場合)の女教師・原田美枝子に音楽室へ呼び出されていました。学期中とはうってかわってエロい、胸元ばっちりのドレスに身を包んだ彼女は、なぜか晴彦に「冬花を守りなさい」と告げるのでした。

 いやあ、オプチカル合成って和みますねえ。特にマスクのズレがなんとも言えない味です。それに「吊ってる」セットもぬくもりがあって、ねえ。

 少女映画って言うんですかね、こういうの。今では思いっきりヤバいんじゃないかと思われる、高橋かおりのパンツが丸見えだったり、ずぶ濡れにしちゃったり、その趣味をお持ちの方にはフィットすると思います。エンディングの「スワローズ応援団」テイストのダンスシーンも含めて。

 この映画が公開された当時、玉置浩二と安全地帯(とは言わんか)の人気はかなりなものでしたが、筆者は(ファンの皆様、ごめんなさい)歌は上手いけど化粧する男子は好かん、というわけでこのボーカリストには全然興味が沸きませんでした。なので特殊メイクで「太陽光線をあびたドラキュラ」もどきに半壊している玉置浩二の不気味さなんて屁の河童。

 それよりなにより、かつて「スカイライダー」として登場した凛々しい系の村上弘明が、他人の日記を盗み読み、弱みを握ってネチネチと脅迫まがいの行為を繰り返す、そんでもってロリコン傾向の変態教師を演じた衝撃のほうがはるかにアタック力が強かったです。

2002年09月23日

【追記】

※本文中敬称略


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■日のあたらない邦画劇場■

file updated : 2003-06-22