男性アクションtype-B(Home)|ジョセフ・カンパネラ(ジョセフ・キャンパネラ):Marcus Welby, M.D
Marcus Welby, M.D.(ドクター・ウェルビー)
A Spanish Saying I Made Up
Season2、Episode18, 1971年
画像:テレビシリーズ『ドクター・ウェルビー』(1971年)
Wikipedia:http://en.wikipedia.org/wiki/Marcus_Welby,_M.D.
IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0641845/
Summary
病院を共同経営しているウェルビー医師とカイリー医師、そして看護師のコンスエロがおりなす医学ドラマ。1969年-1976年、ABCで放送された。人情派のウェルビー医師に対して、年齢も若い合理主義のカイリー医師は時には意見が対立することもあるが良きパートナーである。
出演:テレビシリーズ「パパはなんでも知っている」のRobert Young(ロバート・ヤング)、映画「ウエストワールド」のJames Brolin(ジェームズ・ブローリン)、テレビ女優のElena Verdugo(エレーナ・ヴェルダゴ)
ジョセフ・カンパネラは異なる役どころ、つまり病状の違う患者役でこのテレビシリーズに3回出演している。今回のエピソードは2回目。
患っているのはお年寄りがかかる(と、劇中の台詞にあるとおり)関節炎。
ウェルビー医師(Robert Young:ロバート・ヤング)の病院に夜中、看護師のコンスエロ(Elena Verdugo:エレーナ・ヴェルタゴ)の弟カルロスがやって来る。カルロスはブエノスアイレス出身のナチョという若者を連れてきた。
ナチョは右手を怪我していたのでコンスエロは応急手当てをして帰した。 翌日、ブエノスアイレスからナデーラ(Joseph Campanella:ジョセフ・カンパネラ)という紳士がカルロスに会いたいと訪ねてきた。
ナデーラが理由を話さなかったのでコンスエロはカルロスの居所を話さなかった。ナデーラは怒り出して帰ってしまった。
最初は一方的にコンスエロに怒り出したナデーラだったがコンスエロも引かない。
仕事を終えたコンスエロはナデーラから声をかけられた。いぶかしがるコンスエロだったがナデーラは昼間の非礼を謝罪し、カルロスが連れてきたナチョは自分の息子だと話した。 アメリカの大学へ通っているナチョは父親の仕事を継ぐのが嫌で、レストランで会食中に逃げ出したのだった。 息子の恥をさらしたくなかったので理由を説明できなかったと謝るナデーラは古風な考え方の持ち主だった。
コンスエロとコーヒーショップに立ち寄ったナデーラは背中に痛みを訴えた。
ナデーラは背中の痛みを我慢しているようだった。
コンスエロとナデーラは同じラテン系ということで急速に惹かれあった。ついにナデーラと婚約したコンスエロに、カイリー医師(James Brolin:ジェームズ・ブローリン)とウェルビー医師は驚いた。
積極的なナデーラに最初は戸惑ったコンスエロだがすぐに打ち解けた。
コンスエロとナデーラの仲がちょっぴり妬けるカイリー医師。
コンスエロの仲介で宿泊先のホテルでナチョに再会したナデーラだったがナチョとまたもやケンカを始めてしまい、コンスエロは怒って帰ろうとしたが、そこへウェルビー医師がやってきた。ナデーラはナチョとコンスエロに聞こえないよう別室で診断してくれとウェルビー医師に頼んだ。ナデーラは二人に心配をかけたくないのである。
息子のナチョと和解したナデーラ。
ウェルビーの診断ではナデーラの背中の痛みは関節炎だった。
きちんと療養すれば普通に日常生活を送れるというウェルビー医師のアドバイスにナデーラは「痛みは我慢してきた、これからも我慢できる」と言うが実際のところはかなり辛そうだった。
婚約指輪をナチョと選んでいたナデーラは脚に激痛を訴えた。コンスエロを呼ぼうとするナチョを止めたナデーラはウェルビー医師の病院へ向かう。 関節炎が膝まで広がってきており、ウェルビー医師はコンスエロに療養の方法を詳しく教えていた。
ナデーラの関節炎は膝に広がっておりナチョは心配する。
心配するコンスエロを安心させようとしたナデーラだが。
ナデーラの哲学では夫が妻に苦労かけるのはプライドが許さない。ナデーラの世話をしようとしていたコンスエロは混乱してしまう。ナデーラはブエノスアイレスで建築業を営む裕福な実業家であり、何代も続いている由緒ある家柄なのである。ナデーラの古風な考え方はそうして培われてきたものなのだった。
「彼女は僕の妻だ、看護師じゃない!」と言い切るナデーラ。
「君を女王のように扱いたいが僕にはできない」とコンスエロに説明するナデーラの哲学を誰よりも一番よく知っていたコンスエロは、ナデーラとナチョを静かに見送るのだった。
療養生活のためにコンスエロを苦労させたくないというナデーラ。
ナデーラは断腸の思いでコンスエロとの婚約を解消する。
ナチョは父親を支えていく決心をして一緒にブエノスアイレスへ帰った。
アルゼンチン訛りの英語というのがどんなものなのかわからないのだが、ナショナル・ジオグラフィクスのプロデューサによれば「カンパネラはあらゆる国籍や時代の人物をアクセントやイントネーションを巧みに使い分けて演じることができる」と評価しているので、この役どころも高評価だったのではないだろうか。
ナデーラに背中をつけてアゴをひいたまま後頭部をドアにつけられるかどうか試したウェルビー医師。ナデーラは痛くてできなかったということになっているのだが、カンパネラはもともと猫背だから本当にできないんじゃないか?と素直に思った。