ヨ ー ロ ッ パ の 川

ヨーロッパを旅していろんな川のある風景を眺める機会がありました。ヨーロッパには詩や歌に詠われている川が沢山あります。
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一番良く知られているのはライン川でしょう。流域各国の経済・文化の発展の一翼を担っている大河ですが、旅行者にとってはライン川と言えばやはりマイエンツからコブレンツまでのクルーズでしょう。両岸の古城や廃城と葡萄畑は見飽きることはありません。10数年前に行った時はローレライの岸辺に「ローレライ」と片仮名で書いた大きい看板があったと思いますが、2年前に行った人の話ではそうゆうものはありませんでしたよと聞いて安心しました。





                  
  次はやはり「ドナウ河」の漣」で知られたドナウ河でしょう。ウイーンでは街の外れを流れているドナウもハンガリーのブダペストではブダとペストの間を滔々として流れブダの漁夫の砦あたりから鎖橋越しに対岸のゴシック建築の素晴らしい国会議事堂などを眺めていると思わず「ドナウ河の漣」のメロディを口ずさみたくなります。








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エルベ川はチェコを潤しドイツ東部を通ってハンブルグで北海へそそぐ大河ですが、上流のプラハではブルタヴァ川(モルダウ川)と言いプラハの街を貫流しています。この川はチェコの国民的英雄作曲家スメタナの交響詩「モルダウ」でもよく知られています。遊覧船から見るプラハ城や中世に架けられたカレル橋など両岸の眺めは素晴らしいものです。

下流のドレスデンの街を流れるエルベ川は水も汚くドレスデンの街並みに似合わず綺麗とは思いません。また、エルベ川越しに眺めるマイセン発祥の地と言われるアルブレヒトブルグ城は中々優雅なものです。





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フランス北西部を流れるロワール川沿いの一帯はフランスの庭園とも言われ、流域には美しい古城が点在します。ジャンヌダルクゆかりのシノン城、オペラ「眠れる森の美女」の舞台になったユセ城、庭園で名高いビランドリー城、壕水の上に佇む名城アゼ・ル・リドー城などあちこちに点在する城巡りの楽しさは格別です。


セーヌ川と言うと直ぐパリを思い浮かべますが、下流のモネの家があるジベルニー付近を流れるセーヌの両岸のゆったりした田園風景もまた忘れ難いものです。

(2003.6)