心に残る旅の風景

海外旅行を楽しむ人達は、古代歴史に興味があり古代遺跡巡りをする古代遺跡派、美しいしぜんの景観を求めて旅行する自然愛好派、野生動物の観察に興味を持つ野外行動派、いろんな国の独特の料理を求めて旅するグルメ派などに分類出来るようです。
自分自身は自然愛好派を自任しており、現在まで風物や風景の綺麗な所を旅行してきました。ここで紹介する心に残る旅行先とその風景も、そうゆう私が選んだものですから、皆さん全ての人にお薦めするわけにもいきません。そのつもりでご覧下さい。(2011.2.23)

カナディアンロッキー:
雄大なロッキーの山々、氷河を映す鏡のような幾多の湖、コロンビア大氷原の上の散歩など壮大で清冽な景観は素晴らしい。

ローレンシャン高原とアルゴンキン県立公園(カナダ):ローレンシャン高原とアルゴンキン県立公園の壮大な紅葉の景観は驚嘆に値する。


アメリカ西部の国立公園巡り:アメリカ西部にはイエロストーン、ブライスキャニオン、グランドキャニオン、ザイオン、ヨセミテなどの沢山の国立公園がある。いずれも壮大な大自然の景観に触れ悠久の地球の年輪を感じることが出来る。

マウント・クック(ニュージーランド南島)マウント・クック国立公園にあるハーミテージ・ホテルから見る朝日に輝くマウント・クック、暮れなずむ夕日に映えるマウント・クックの威容とホテルの近くの色とりどりに咲き乱れるルピナスの群生地のハイキングは忘れられない。

シドニー湾の夜景(オーストラリア):ディナー・クルーズの船上から見る淡いライトに浮かび上がるオペラハウス、その向こうにキラキラと瞬くビルの明かりやハーバーブリッジのイルミネーション。夢心地で食事をする時間も勿体ないくらい。

ゲイランゲル・フィヨールド(ノルウェー):フィヨルドのそそり立つ断崖の上から氷河の溶けた水が5つの大瀑布となって300m程の高さを落下し大きな虹が浮かぶ。遊覧船から見るフィヨルドの静かで雄大な景観は筆舌に尽くし難い。

ストーンヘンジ(イギリス南部):この巨石遺跡は紀元前3000年から1600年にかけて段階的に構築されたと考えられており、天文観測か古代宗教の祭祀に使用されたと考えられている。

ブルージュ(ベルギー):北のベニスといわれる美しい運河の街。中世の建物が影を落とす運河めぐりをしていると何処からともなく爽やかなカリヨン(組鐘)の響きが聞こえてくる。

ロワール川流域の古城(フランス):ロワール川流域には美しい古城が沢山存在する。ジャンヌダルクゆかりのシノン城、オペラ「眠れる森の美女」の舞台になったユセ城、庭園で名高いビランドリー城、壕水の上に佇む名城アゼ・ル・リドー城など色々の古城を堪能することが出来る。

オンフルール(フランスーノルマンディ地方):古い港町えケベック(カナダ)の開拓者達もここから船出したと言われる。ピアノの作曲家サティーの生誕地でもあり、ブータンをはじめ印象派画家が愛した町でもあってどこを切り取っても画になり写真になる港町。

モンブランのロープウェイ(フランス):シャモニーからモンブランを目前に見られるエギュー・デュ・ミディ(標高3842m)への乗り換えた二度目のロープウェイは60度位の急角度で豪快に上って行く。山頂からの展望の素晴らしさは言うまでもない。

ハイデルベルグ(ドイツ):ハイデルベルグの廃城からネッカーの流れを望み、大学広場、学生寮、学生酒場などを見て回っていると、青春時代に感激して読んだ若き王子の恋物語「アルト・ハイデルベルグ」(マイアー・フェルスター著)と自分自身の若き日日が重なって思い出され甘く切ない気分になる。

ノイシュバンシュタイン城(ドイツ):バイエルン国王ルートヴィヒ二世がシュバンガウの丘の上に造った見事な白亜の城。横から見ると白鳥の形をしているためこの名がある。

ケーニヒス湖(ドイツ):ベルヒテスガーデン近郊にある綺麗で静寂に包まれた高原湖。紅葉が湖を黄金色に染めて幻想的な風景を楽しむことが出来る。

リッフェル湖の逆さマッターホルン(スイス):ツェルマットからの登山電車のローデンボーデン駅から次のリッフェルベルグ駅までのハイキングではマッターホルンを色々な方向に見ながら雄大な風景を楽しむことが出来るが何といっても圧巻はリッフェル湖の逆さマッターホルンである。

キュケンホフ公園(オランダ):大木の林と池や水路からなる誇大な公園の中に様々の種類のチューリップが色とりどり咲き乱れその風情は幻想的ですらある。


アルハンブラ宮殿(スペインーグラナダ):イスラム文化の粋を尽くした宮殿。タレルガの「アルハンブラの思い出」の哀愁を帯びたギターのメロディが思い出されイスラムの栄華の跡がしのばれる。

バレンシアの火祭り(スペインーバレンシア):サンホセの日深夜広場に集められた500体にも及ぶ人形に点火され炎となって燃え盛る火祭りは豪快である。

ロカ岬(ポルトガル):ユーラシア大陸最西端の岬。ポルトガルの詩人カモンエスの詩の中の一節「ここに地尽き、海始まる」を刻んだ石碑が立っている。この岬の突端に立って雨に煙る渺渺とした大西洋を見ていると大航海時代の人々の冒険心と偉大さがしのばれる。

ポンペイの遺跡(イタリア):ヴェスヴィオ火山の大噴火の凄まじさと2000年前に開花していた高度な文明に驚かされる。

ドロミテ山塊(北イタリア):2000−3000m級の異様な形状をした石灰岩の山々が峨峨として聳え立ち、ドロミテの真珠と言われるミズリナ湖などもあり素晴らしい奇妙な景観を楽しめる。

アルベロベッロ(南イタリア):この地方に産する石材を円錐形に積み上げた黒い屋根と真っ白い壁のトゥルッリが建ち並びお伽の国にいるような錯覚にとらわれる。

アグリジェント(シチリア島ーイタリア):
シチリア島のギリシャ遺跡「神殿の谷」のある町アグリジェント。ドーリア式神殿でアテネのパルテノンに次いで保存状態も良いコンコルディア神殿をはじめ沢山の様式も異なる神殿を見ることが出来る。

ハルシュタット湖(オーストリアーザルツカンマーグート):ザルツブルグから近いザルツカンマーグトのハルシュタット湖はザルツカンマーグートの真珠と言われるように静寂に包まれた綺麗な湖。

ウイーン(オーストリア):ハプスブルグ
家の本拠地であり、音楽の都でもあるウイーンではウイーン王宮、シェーンブルン宮殿、ベルヴェデーレ宮殿などのハプスブルグゆかりの建築やベートウベンゆかりのウイーンの森、景勝の地ヴァzツハウ渓谷など見て回るのに時間が足りない。

プラハ(チェコ):ヴァルタバ川岸辺の丘にそそり立つ優雅なプラハ城から眺める「百塔の街」プラハ。カレル橋や旧市街広場周辺の中世の街並みは画のように美しい。

チェスキー・クルムロフ城(チェコ):ボヘミア地方でプラハ城に次ぐ大きな城チェスキー・クルムロフ城は13世紀に創建され次々に新しい建物がついかされたヴァルタバ川沿いに立つ素晴らしく優雅な城である。

ブタペスト(ハンガリー):ゲッレールトの丘からドナウ川の両岸に広がるブタペストの眺望、ナイト・クルーズの遊覧船からの夜景は素晴らしい。

ワルシャワ旧市街市場広場(ポーランド):第2次大戦で完全に
破壊された広場を戦後17−18世紀の街並みに完全に復元されたワルシャワ旧市街の中心部。旧市街の入り口にはバルバカンと言うバロック様式の珍しい要塞がある。

ヴィエリチカ岩塩抗(ポーランド):クラクフ近郊にあり1250頃から1950年代まで採掘されていた世界有数の岩塩採掘場跡。坑道内には岩塩で作られた数々の彫像が並び、特に壁一面彫像で飾られ、岩塩の祭壇や岩塩のシャンデリアがある聖キンガ礼拝堂は素晴らしい。また、1000人位収容出来るバレーボールやバスケットのコートもある。

クレムリンと赤の広場(ロシア):城壁の全長2235m、高さは5−19m、厚さは最大6mの壮大なクレムリン。ロシア正教の国教寺院で歴代皇帝の戴冠式行われていたウスペンスキー寺院、イコン画見事なアルハンゲリスキー寺院、イワン大帝鐘楼、歴史的展示物を収めた武器庫、重さ200t、高さ6mの世界最大の鐘「鐘の王様」など見所一杯である。また、15世紀にクレムリンの外に設けられた交易所が「赤の広場」の始まりで17世紀に市場から広場になった。

ポストイナ鍾乳洞(クロアチア):ヨーロッパ最大規模の鍾乳洞で、入り口から約2キロ頭が岩にぶっかりそうなのを心配しながらトロッコで内部へ疾走し、それからガイドの案内で広大な鍾乳洞内を見学する。その規模の雄大さは驚嘆に値する。

プリトヴィツエ湖群国立公園(クロアチア):階段状にある大小16の湖が92の滝で繋がる非常に珍しい雄大な景観である。

ドゥブロブニク(クロアチア):「アドリア海の真珠」と呼ばれるドゥブロブニク
の城壁で囲まれた旧市街は15−16世紀の貿易都市として栄えた当時の面影を残しフランシスコ修道院、ドミニコ修道院、大聖堂、スポンサ宮殿など沢山の見所がある。城壁を歩いて一巡出来るし、また、船で海上からの城壁の眺望も素晴らしい。

メテオラの修道院(ギリシャ):今は橋や階段があるが、20世紀初頭までは縄梯子や滑車でしか行けなかったそそり立つ奇岩の上に沢山の修道院がある奇観には驚かされる。最盛期には24の修道院があったが現在活動しているのは6修道院である。

デルフィの遺跡(ギリシャ):太陽神アポロン祀るデルフィの神殿で授かる神託は最も霊験あらたかとされ紀元前6世紀には全世界には全世界にその名を轟かせた。遺跡は東西1300m南北1500mもありアポロン神殿だけではなく宝庫、奉納記念碑、祭壇などがある。また、5000人を収容する劇場跡や競技場もあり、古代ギリシャの壮大な遺跡に驚かされる。

トルコの古代遺跡とカッパドキアの景観:トルコのエーゲ海沿岸のエフェソスやトロイの遺跡を見るとギリシャ・ローマ時代の文明の発達に驚嘆する。また、カッパドキア地域の奇岩群の大地とそこに作られた洞窟教会や地下都市も自然の造形と人間の能力の不可思議さに感嘆する。


(2010.7.9)